左隣のあのギター…実はグヤLG65−Tリビルト日記その全貌(笑)

オークション出品中 落札されました。ありがとうございました。

作業開始前の状態です。
オープンバックペグは要交換状態。
ギアも磨り減っているし、トルク的にも危ない。
30年も40年も前のギターのパーツですから仕方ないのですが・・・。
コントロール周り錆びだらけ。
通電できることはできるが、ボリューム、トーンともガリあり。
スイッチも接触不良。こちらについても交換。
マシンヘッドはなぜか黒くペイントされている。
演奏上問題はないが、てっぺんにかなり気になる傷がある。
サンダーで平らにし、ペイントする予定。
ピックアップはフロント、リアともポールピースにさび等がひどいもののオーバーホールすれば特に問題なし。リード線のみ交換。


前回のモデルと違いネックプレート裏に検印スタンプはない。ネック自体はトラスロットがある。ということは、前回のモデルより年代の新しいものである証拠であろう。
パネルをあけるとかなり大きなザグリスペース。
相変わらずスミはとの粉とホコリだらけ。歯ブラシで丁寧にクリーニングする。
配線は前回のモデルとほぼ同じ。
シーソースイッチもスライドスイッチもバカになっている。
交換も考えたが、トグルスイッチで解決させる予定。
ポット、ジャックは全滅。
ナットをはずし、ペグ交換、プレート取り外し、ストリングリテイナーの穴の中のさび掃除。
3拍子も4拍子もそろったため、てっぺんの傷の処理も含めてヘッド部のみリムーバー、、ペーパーなどを使い研磨する。
トグルスイッチだが、ボディの薄いこともあるし仕方ないのだが、ギブソンタイプのスイッチでは高さ的に収まりきらない、6ピンのON-ON-ONのスイッチを使うことにする。
シーソースイッチ、スライドスイッチの部分には、アルミパンチングパネルをあてがいビス止めする、今回配線はワンボリューム、ワントーン、トグルスイッチとする、右下に写っているのは新品のトレモロユニット。
既存スイッチスペースは表側から見ると、中にスピーカーの納まっているテスコのラジオモデルのように見えますよ(笑)
苦労したのはスイッチ周り、スペース的におさまらない場合、この手のギターのリペアには大変有効ですが回路的に大変難しいスイッチなので、悩んでしまいますよね?写真の通りでフロント-フロントプラスリア-リアの配線になります。参考にしてみてください。
ピックアップスペースにスポンジクッションを貼り付ける、結構重いピックアップは案外安定性がなくぐらつくので大変有効な方法です。オススメはふすま用スキマテープ、100円ショップで買えます、ストラトなどにも有効な方法だと思いますので、試してみてください。
そのスポンジがこの年代のグヤにはピックアップの背中に付いているんですよね・・・今回はボディ側に対策をしたので、剥がし取りました。もっともボロボロで話にならなかったのですが・・・。
ピックアップの高さ調整にはゴムが使われているのですがこちらも経年変化による劣化でボロボロ・・・・・・スプリングのほうが間違いがないので、交換します。
インチサイズのネジやこの時代によく使われている山型ワッシャーも秋葉原のパーツ店を探すとちゃんと見つかるもんです。
今回交換したパーツです。ボリュームポットはJH、ジャックは黒いプラスチック樹脂ボディの新しいタイプ。スイッチは前述の6ピンON-ON-ON(二回路)ギブソンタイプのスイッチの出番はありませんでした。
トーン用のコンデンサですが、前回同様積層セラミックコンデンサを使用。本当なら素焼きのセラミックコンデンサを採用したいところなのですが、湿気に弱い等の弱点があるため、フィルムコンデンサを使いますが、これはオススメだと思います、部品自体が小さいので配線周りもすっきりしますしね。前回も言いましたがトーンの可変幅がだいぶ稼げます。そう高くないものですので、試してみるといいですよ。
ストラト用新品ペグに交換。ストリングリテイナーのネジですが、取り外しがしやすいようバタフライナットを用意してみました。取り付け、取り外しが楽なので弦交換の際弦をゆるめに張ってからリテイナー取り付けをすると大変作業が楽になります。
リペイントをし、ブッシュごとペグを交換。オーナメントを貼り付けE9ロゴをプリント。ナットはそのまま使えそうなので、研磨して装着。なんかこの部分だけピカピカでちょっと気恥ずかしいですね(笑)
さて組みあがった全貌です。本当はフレットのすり合わせやフィンガーボードのクリーニングなどの工程もありましたが今回は割愛。
大変手入れの行き届いたジャパンオールドビザールみたいな顔つきになってしまいましたが(笑)本機本位で考えると現役復帰でしょう。
ブリッジテールピーストレモロユニットも新品に交換しましたが、このあたりの手順は前回のモデルに準ずるので(何しろ使ったブリッジユニットも同じですから)気になる方は前回のレポートを参照してください。
なかなかいい面構えでしょう?ボリュームノブは木製の物を付けてみました。このブリッジユニットには当然アームも付きます。国産ミリサイズのものでOKです。
ね?中にスピーカーが入っていそうでしょ?何ならそんなの作っちゃいましょうか?
不思議なことにこうして前回のモデルと並べてみると、今回のモデルのほうがオールド感を感じるのですが、確実にこちらのほうが数年後に生産されたモデルのはずです、しかし貫禄ありますね。隣にギブソンファイヤーバードあたりが並んでいてもまず見劣りしないでしょう。特徴的には前回よりもさらに極太ネック(笑)好きずきですが好きな人気にならない人にとってはたまらないでしょうねぇ(笑)




前回も今回もそうですが、元のギターをショップに持ち込みリペアを依頼すると約10万円前後かかるはずです。お買い得といえばお買い得と思います。フレットは6分山(すり合わせ処理済)。写真のハードケースは付きませんが、社外製ソフトケースをお付けします。